「藝術(アート)樹林葬 妖精の森」が生まれるまで
影絵作家
藤城 清治 Fujishiro Seiji
日本を代表する影絵作家。緻密な構成力と描写で唯一無二の世界を生み出し続けてきた影絵の第一人者。国民的アイドルとなったケロヨンや、書籍、CMのほか、店舗・公共施設の美術を数多く手がけている。栃木県に「那須高原 藤城清治美術館」がある。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章をはじめとする受賞多数。1924年東京都生まれ。
ステンドグラス工芸家
臼井 定一 Usui Sadaichi
“光の美”を追求するステンドグラス工芸家。ステンドグラス制作工房「ステンドグラスバロック」主宰。空港・駅・ホテル等の作品は数千件を超える。藤城清治氏とのコラボレーション作品は、「那須高原 藤城清治美術館 チャペル」「宮崎ブーゲンビリア空港ターミナルビル」に続く3作目となる。1947年福島県生まれ。
「藝術(アート)樹林葬 妖精の森」が生まれるまで
① 原点
“皆さまの心のよりどころになるようなお墓を作りたい”という考えから、「藝術とお墓を融合させる」というアイディアが生まれました。
② 藤城清治氏への制作依頼
心を癒すお墓を目指し、影絵の巨匠・藤城清治氏の作品が見守るお墓にしたい、その強い想いで藤城氏に制作をお願いしました。藤城氏による生きる喜びを描いた最高傑作「生命讃歌」、その中心部分を題材とすることとなりました。
③ ステンドグラス制作の打ち合わせ
森の中に差し込む光をイメージし、モニュメントはステンドグラスとすることとしました。ステンドグラス工芸家の大家・臼井定一氏の元に経験豊富なスタッフが集結しました。
④ 藤城氏によるステンドグラス原画監修
ステンドグラスの原画が完成したところで、藤城氏が細部まで監修を行いました。
⑤ 町田いずみ浄苑での工事(1)
町田いずみ浄苑では、ステンドグラスが設置されるモニュメントの工事が進行。自然の中でもステンドグラスを守る強固な作りです。
⑥ 町田いずみ浄苑での工事(2)
樹林葬の墓域工事の様子です。清浄な森林に囲まれた土地を整備し、植栽を行います。
⑦ 臼井定一氏の工房での作品制作
500種類以上ある表情豊かでカラフルなガラスから作品に適したものを選定していきます。 すべて欧米から輸入された手作りのガラスです。
⑧ ガラスピースの組み立て・ハンダ付け
型紙に沿って丁寧にカットされたガラスピースを配置。多くの時間を掛けて組み立て、ハンダ付け作業をしていきます。
⑨ 藤城氏のサイン入れ
美しく組み立てられたステンドグラスの仕上げに、藤城氏の直筆でサインを入れていただきました。
⑩ 町田いずみ浄苑での工事(3)
墓域周辺は遊歩道が整備され、快適にお参りができるようになっています。墓誌には埋葬された方々のお名前が刻まれます。
⑪ ステンドグラス設置工事
ステンドグラスは仕上がりと全体像が確認された後、臼井氏の工房から町田いずみ浄苑まで大切に運搬され、取り付けされました。
⑫ 完成
「藝術(アート)樹林葬 妖精の森」に、ステンドグラスのモニュメントが完成しました。陽光あふれる森の中に美しい光が満ちています。